葛藤プログラマの一日

2006-09-16

Windows Workflow Foundation (WF)

環境構築
インストールしたのは、(インストール順)
 Microsoft Pre-Release Software Microsoft .NET Framework 3.0 - Release Candidate
 Microsoft® Windows® Software Development Kit (Web) for RC 1 of Windows Vista and .NET Framework 3.0 Runtime Components
 Microsoft Visual Studio Code Name “Orcas” Community Technology Preview – Development Tools for .NET Framework 3.0
 Microsoft® Visual Studio® 2005 Extensions for Windows® Workflow Foundation Release Candidate 5

の4つです。もちろん、VirtualServer2005R2 にインストールです。


サンプル 
 Windows SDK .NET Framework (WinFX) 3.0 Samples RC1
 http://www.netfx3.com/ からダウンロード

を使っています。


 感想としては、WFを使うことのメリットは大きいでしょう。どちらかというと、WFの利点と言うよりも、ワークフローを導入するメリットになるかもしれませんが... 処理の流れがWFによってモデル化され、定型化されることによって、フローの可視性は相当あがります。
 今まではコード上で記述していたために、その流れが見づらくメンテナンスが難しいものでした。また、ドキュメントが残っていて流れが把握できたとしても、修正が重ねられて実際の流れとは異なっているということも良くあります。
 しかし、VisualStudioに組み込まれているWFを使うことによって、ドキュメントとプログラムが一体になっているため、そういった相違もなくなりますし、メンテナンスもし易くなります。メンテナンスがし易くなると言うことは、言い換えると流用しやすくなるということです。他のシステムで使っているワークフローを流用して、自分のシステム用にカスタマイズすることも出来るようになります。また、VisualStudioに統合されている効果も大きいです。ワークフローのソースをコピーすれば、他のシステムでも簡単に組み込むことが出来ます。
 WFに関することで言えば、フロー図の上にブレークポイントを設定できたり、アクティビティをカスタマイズして作成したり、という点に魅力を感じますが、もう少し使ってみて、WFの良さを探ってみたいと思います。 現状のWFの利用に難を言えば、各業務のためのサンプルとなるワークフローがあれば良かったのかなと思います。そうすると、導入しやすくなるのかな?と思います。けどそのうち、「ワークフローコレクション!」みたいな形でどこかのメーカーが売り出しそうですね(^^;


ちなみに、他のFoundationは、WPF(Windows Presentation Foundation)、WCF(Windows Communication Foundation) であるのに、WF という呼び名になっている理由は、ある団体と同じ呼び名になるから(プロレス団体ではなく、世界自然保護基金)だそうです。まぁ、どうでもいいですが、わざわざ変えなくても(^^;